チーロ誕生のキッカケは、何気ない家族の会話。
私たちの社長が、家族揃って食事を楽しんでいた時のことです。
「スマホにしてから、バッテリーがもたなくなった。」
そうボヤいたのは、自転車での長距離走が趣味という彼の息子。
スマホで目的地を設定して走っていても、到着までにバッテリーの充電が無くなってしまうというのです。
当時既に大手メーカーからスマホ専用のバッテリーも発売されていたのですが、まだまだ高価なものが大半。
購入をためらう息子と家族みんなでバッテリーの話題で盛り上がるうち、『じゃあ、自転車の動力を使うバッテリーがあればいいんじゃないの?』と、ふいに飛び出したのは社長の何気ないアイデアでした。
この思いつきにも似た一言が、実はチーロ開発最初のキッカケ。
それは父の目線、というよりも長年、中国で機械部品や工具部品の生産をて がけてきた“海外調達のプロ”としての目線。機械部品の専門家としては、実に日常的でまったく気負いのない思いつきだったのです。
試作の初期段階では、自転車のライトに使われる発電機「ダイナモ」を採用。運転手が漕ぐ力を電力に変えようという発想です。
しかし実際に自転車のライトが必要とする電力と、携帯電話が必要な電力とは雲泥の差。そう気づくや否や、社長は機械部品のメッカ 中国・深せんへ部品探しの旅へ。
レストランで家族と楽しんだあの食卓、何気ない会話からアイデアが生まれたあの日から、まだ 4 ヶ 月後ほどしか経っていませんでした。